
さんまち店の歩み
さんまち店の土産屋としての営業は40年程に遡ります。
当時は観光地ではなかった飛騨高山の古い町並み(上三之町近辺)に、日本古来の美しさ、景観が残っており、その景観をご覧に来て頂いた方々へのお土産(地元特産品)を扱うお店として始まりました。
当時の地元特産品。
漬け物、味噌、駄菓子、伝統工芸品。
時代の流れの中で、飛騨高山は有名な観光地となりお土産に求められるものも変化してきています。可愛いキャラクター物、デザインのお洒落なテーマもの。
お土産とは、その地に来て頂いたお客様の思い出を演出するもの。
家にお帰りになられた時に一息ついた際、思い出を喚起させるお手伝いをさせるもの。
できる限り多くの地元特産品、地場産業、つまり地元の人々の手によって作られたお土産を扱う様にしています。売れ筋(お客様が求めているお土産)は常に把握し、お客様の御期待に答えられる様にしつつ、かつお土産屋としての情報発信もできる様に地元特産品の品揃えも自慢できます。
小さな店舗ですが、古い町並みを歩いて頂けるお客様の大切な思い出の一部になれたら。
そう願いながら毎日、”伝統とはなにか”、”お土産とは何か”、そして”お土産屋として何ができるのか”を考えながら営業を頑張っております。
お土産はお客様の思い出。
いつもスタッフの心にある気持ち。
「お土産はお客様の思い出であるということ」
お土産を販売する事は、そこに付随する飛騨高山の思い出、またその時間を共有する事だと思っております。その為、お買い上げ頂いたお土産に汚れや不良があってはならない…と常に思っております。
食べ歩きの観光スタイルが根付きつつある飛騨高山ですが、私共の店舗内での飲食は禁止です(一部スタッフ控え室を除く)また、利益になる事はわかっているのですが、店舗の店先で飲食物を販売する事も行っておりません。
飲食物のついた手で商品をご覧になられる場合によるちょっとした汚れや、飲食物による匂い等もお客様の思い出に、もしかしたら不快感を与えてしまうかもしれない。そう思うと、ヒトツヒトツのお土産の販売には細心の注意を払っております。できる限り、奇麗な状況でお持ち帰り頂きたい。
また、思い出とは、その観光地の文化でもあると考えます。
私の知る限り、飛騨高山の良さは観光地らしくない場所であった為だと思います。つまり、”売る”という行為には全力を注がず、控えめに知って頂く、覚えて頂く、そして楽しんで頂く事に力を注いでいたと思うのです。
その為、弊社のスタッフも敢えて販売のプロではなく地元の優しい女性にお願いしております。普通の主婦です。そのため、もしかしたら接客が上手ではないかもしれません。それでも今はいいと私は思っています。高山らしさを経験して頂く。もし、”オイタ”をしてしまうお子様には優しく注意を差し上げる。
これが飛騨高山、そして日本の古き良き文化であり、飛騨高山が”古い町並み”として人気がある以上、そこに宿うべき文化も守って行きたいと思っております。
時代は移り、文化も商売も変化しています。
変化すべきところは変化させ、また残すべきところは守り続ける。そんなお土産と高山の文化の発信源で有り続けたら…と思っております。


